父の納骨

週末に、昨年の12月に他界した父の納骨を行いました。


お墓、正式には納骨堂は、重厚なビルの中にあって、
昔からあるお墓とはまるっきりイメージが違うものです。
ビルの中にお寺さんが入っていて、葬儀や法事も出来、違う宗教でも部屋を借りて
法要をすることが出来ます。
同じ建物の中で精進落としの食事も出来るのであちこち歩き回らなくて良く、
年寄りにはありがたい施設です。

お墓は、管理がなかなか大変です。
実際、私の祖父母のお墓は関西の山の中にあり、一人で関西に暮らす兄が時折父方、母方両方の
お墓を訪れ世話をしています。街中から離れているので、1日つぶれてしまいます。
花の用意、掃除も大変です。

そこで、独身の兄を案じた母が、街中にある納骨堂を選びました。
宗派に関係なく納骨できるので、いずれ関西のお墓から祖父母の遺骨をうつして
ひとつにまとめる予定です。
新しいお墓は駅にも近く、ビルの中にあるので天気にも関係なくお参りできるし、
お花やお線香も常に用意されています。
年をとっても楽にお参りできるし、万が一お参り出来なくなっても荒れる心配はありません。

母も私たちも、そんな今風のお墓を用意したので、年配の父の兄妹がどう思うか心配したのですが、
意外にも拒否反応はなかったです。
逆に「いいね。」
と言われました。
伯父や叔母たちもそれぞれお墓や法事の悩みがあり、どうにかしたいと考えているようでした。
家族の数、人の数だけ終末のあり方もあるのですね。

納骨の法要も、きちんとお経をあげていただき、ホッとしました。
今風のお墓だからといって軽々しくはなかったです。

お骨が家にはなくなってしまって、母は寂しいと言っていました。
一般的には四十九日に納骨しますが、我が家はお墓がそれまでに用意できなくて
時期が遅くなりました。
母曰く、
「四十九日を過ぎて遺骨を持っているとだんだん手放せなくなるからちゃんとちょうどいい時期に
納骨するように決められているのね。」
ということでした。確かにそうかも知れませんね。

少しでも寂しくないように、なるべくこまめに母のところへ顔を出したいと思います。


父の好きだった海（長男撮影）

法要の時にお坊さんが、仏壇やお墓に手を合わせるときは、故人のことを想うのはもちろん、
自分自身も振り返る時間にして下さいというお話をして下さいました。
故人に胸を張って会える自分かどうか振り返る時間。
子供たちにもわかりやすい、いいお話でした。

タグ：納骨 お墓 法事 納骨堂

コメント 15

無事・・・納骨が済んで・・・やっぱり良かったですね、という言葉が出てきます。私たちの中にも、お骨は納めるものと、昔からの習慣が根付いているんでしょうね。
私の両親のお墓はすでにあります。旦那の方も、私の方も・・・。そして、私の実家のお墓には99歳で亡くなった祖母が入っていてくれます。お参りできずにこっちにきてしまったから気がかりですが、夏には必ず、どちらのお墓も行く習慣が、逆にできるかなともおもってます。
祖母は・・・1901年の11月生まれ・・・で、祖母が亡くなってすぐにできたさつきくんは2001年11月生まれ。1世紀だよ・・・なんとなく祖母とさつきくんは私の中で繋がってるんだ～。
かなりの余談でごめんね。こういう話、反応してしまうのよ・・・
でも、つられて夜更かししてしまったよ～～～
by you (2009-05-19 01:09) 

youさんありがとう❤ひとつ重要な事が終わってホッとしています。
お祖母様、99歳！長生きされたんですね。
1世紀ってすごい。さつきくんのことをいつもお祖母様が見守っていてくれるね・・・

by kenny (2009-05-19 08:43) 

コメントするのに言葉が浮かんでこなくて、長いことかかってしまいました。
kennyさんは大丈夫ですか？お母さんは寂しいと書いてありましたが・・・　色々忙しいと自分の気持ちと対面する時間が無いよね。
でも、がんばっているkennyさんをきっとお父さんは優しい気持ちで見守っていてくれているよ。

うちは実家が沖縄だから、全然お墓参りなんてできなかったんだ・・・今回で３３回忌、もう仏様になったそうです。何も知らなかった・・・
これからは自分の時間を持つようにして、お母さんと心の中で対話していきたいです・・・

by シェイマス (2009-05-20 05:53) 

シェイマスさん、コメントしづらい記事なのにありがとう❤
私は、もう遺骨には父はいない気がしていたので、納骨は案外冷静でした。父はもう自由になっている気がして･･･。

納骨のお経の時にお供え物をひとつひとつお坊さんが持ち上げてなにかおまじないみたいにするのだけど、私が大きなすいかをお供えしたから、お坊さんがすいかを持ち上げられなくて手がプルプルしてるのを見て不謹慎な私は笑いそうになったのでした（反省）あとで息子たちに叱られました・・・

シェイマスさんはもう33回忌だったんですね･･･なかなかお墓参りは出来ないけれど、心の中で思い出した時にいつでもお母さんと対話できますね。
by kenny (2009-05-20 07:23) 

え？そんなにわかるほどに笑いそうになったの？
そして息子サンたちに怒られるお母さんて・・・
しかもそんなにデカイすいかをお供えするなんて・・・

でもシェイマスくんもすいか大好きだから、やっちゃいそう・・・
by シェイマス (2009-05-20 09:48) 

納骨終ったんだね。お疲れ様。kennyさん大分落ち着いてきたみたいで良かった。1つの区切りだもんね。
しっかし大きなスイカってkennyさんはやっぱkennyさんらしい。。。
by liz (2009-05-20 23:46) 

シェイマスさん、うつむいて、笑いをこらえていたのだけど子供たちの目はごまかせませんでした・・・

lizさん、ありがとう❤
すいかは父の好物だったのだけど、ちょっと張り切りすぎました（汗）


by kenny (2009-05-21 00:16) 

絶対にお父さん苦笑いしていたよ・・・
by シェイマス (2009-05-21 01:36) 

そ、そうですね・・・・（汗）

「汗」と言えば、長男が日記に「汁そば」と書いたつもりで
「汗そば」って書いていてウケました！
by kenny (2009-05-21 07:19) 

「汗そば」だけは食べたくないね!(^^)!

大きなスイカを運んでる段階でお父様は笑ってらしたでしょうね♥
by you (2009-05-21 11:13) 

あ、汗そばだけは結構です・・・
by シェイマス (2009-05-21 16:32) 

youさんもシェイマスさんも遠慮しなくてもいいのに～～（笑）
「特製汗そば」作ってあ・げ・る❤


by kenny (2009-05-21 22:02) 

では、遠慮なく・・・断ってあ・げ・る♥
by you (2009-05-21 23:04) 

デカ西瓜に汗そば…この話題で思わず吹き出してしまいました（笑）
（あっ、でもDavid の汗なら頂きます♪）
kennyさん、納骨お疲れ様です。そう、早いほうがいいらしいですね。
私の母の時はバタバタして随分後になってしまったけど、納骨したらスッ…と軽くなりました。やるべき事をやれてホッとしたというか。
千の風…じゃないけど、もう自由に飛び廻っているように思います。
そういえば昨日、はじめて母（と母方の祖母）が夢にでてきました。
夢の中では普通に会話しているのだけど、醒めたらあまりのなつかしさに涙がでてしまいました。不思議ですね。
by ZK (2009-06-21 07:03) 

ZKさん、コメントありがとうございます❤
納骨の記事なのに、不謹慎？な内容ですみません（汗）・・・でも、父もきっと笑ってくれているでしょう・・・
夢の中でお母様に会えてよかったですね。起きたときは切ないけれど･･･。
私も最近、夢の中で父に会いました。母はほとんど夢を見ないらしいので羨ましいと言っていました。私はこれまでも年に一度くらいは亡くなった祖父母たちが夢に出てきます。なにか、言いたいことがあるのかな・・・なんて考えてしまいますね・・。
by kenny (2009-06-23 21:01)